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全国宝石学協会 Gemmological Association of All Japan
技術研究室で稼働している分析機器

◆LA-ICP-MS質量分析装置
  
AGILENT社製誘導結合プラズマ質量分析装置7500A,
NEW WAVE RESEARCH社製レーザー・アブレーション・システムMODEL UP-213 A/F
固体試料表面に波長の短い高エネルギーのレーザーを照射し、蒸発・飛散した粒子をさらに高周波プラズマでイオン化し、その質量を分析することによって構成成分の定性、定量を行う手法です。軽元素〜重元素までを超高感度(10億〜100万個中の1個レベル)で分析することができます。極微量元素の分析は、宝石鉱物の生成環境を知る上で極めて重要な情報が得られます。世界に先駆けた全国宝石学協会技術研究室の研究において、
特にブルー・サファイアの産地鑑別には有効であることが証明されています。
また、
Be(ベリリウム)拡散加熱処理のコランダムを確実に看破することができます。
>>>LA-ICP-MS導入に寄せて

レーザーアブレーションシステム(LA)/手前 誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)/奥

◆光散乱レーザー・トモグラフ
  
全国宝石学協会オリジナル
細く絞ったレーザー光線(488nmアルゴン・レーザー)を走査して、宝石内部のごく微細な構造や欠陥を、散乱像あるいは蛍光像として捕らえることができます。
中でも
ルビー、サファイアの加熱の履歴を知る上では非常に有効なオリジナル・テクニックとして国際的にも高く評価されている分析技術です。
世界に先駆け1984年に全国宝石学協会が初めて宝石検査の分野に導入し、継続した
研究を行ってきたオリジナル分析装置です。
>>>ラボラトリーの技法「レーザー・トモグラフ」
>>>検査結果報告書

レーザートモグラフ レーザートモグラフィ
(未加熱サファイア)
検査結果報告書
(未加熱サファイアの分析報告書)

◆レーザー誘導分光分析装置
  
Ocean Optic 社製 LIBS2000+システム
Big Sky Laser 社製 CFR200
固体試料表面に赤外レーザーを集中させると、表面は急速に高温になり、蒸発した気体粒子が電子的に励起された状態になります。入力パルスがなくなると、励起した電子はより低いエネルギー・レベルに落ち、その性質に応じた光を放出します。この放射光線の波長を調べることにより、元素分析を行うことができます。検出限界はLA-ICP-MS分析よりも劣りますが、Be(ベリリウム)は1ppmの高感度を得ることができます。操作性に優れており、ルーティン・ワークでの
コランダムのBe拡散加熱処理の看破に有効に利用することができます。
>>>ベリリウム検知サービス

LIBS ((レーザー誘導分光分析装置)
Laser Induced Breakdown Spectrometry)
LIB分析検査イメージ

◆カソード・ルミネッセンス装置
  
Premier American Technologies社製 Luminoscope elm-3
電子線をあてた時の発光現象、つまりカソード・ルミネッセンスを観察する装置です。ダイヤモンドの場合、紫外線下では均一な発光が現れるだけですが、カソード・ルミネッセンスにより細部の発光強度の差が特異なパターンとして観察され、
天然ダイヤモンドの個体識別、さらには合成石の鑑別には最も有効な手法と言えます。
とくに天然ダイヤモンドは成長の履歴を反映した明らかな発光像(CL像)が見られ、二つと同じパターンを示すものはありません。つまり人間の指紋(フィンガープリント)と同じで、ダイヤモンド・フィンガープリントがそれぞれの
ダイヤモンドの履歴書となる所以です。
>>>さまざまなタイプのイエロー・ダイヤモンドのCLおよびその他の特徴
>>>ダイヤモンド・フィンガープリント

Luminoscope elm-3 天然ダイヤモンドのCL像(一例) ダイヤモンド・フィンガープリント

◆顕微ラマン分光装置
  
Renishaw社製 inVia Raman Microscope (633nm and 325nm(UV))
Renishaw社製 Raman system-model 1000 (514nm and 488nm)
ラマン効果(単色光を物質に当てて散乱させる時、散乱光のうちに、その物質に特有な量だけ波長が変わった光が混ざってくる現象)を利用して物質の同定や分子構造を解析する手法です。ラマン分光法を利用して、数ミクロン程度の試料や局所分析、さらには高い空間分解能を応用して
宝石内部のインクルージョンを非破壊で特定することできます。また、コランダムに内包されるジルコン結晶は加熱されることによって得られる信号が変化する
ことが知られており、母結晶の
コランダムの加熱・非加熱の判別にも有効な指針となります。
>>>フォト・ルミネッセンス法によるダイヤモンドの鑑別

Raman system-model 1000 inVia Raman Microscope

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